関係の悪化?

今朝のニュースで、旅館敷地内にある藤の木が電力会社によって根元から切られてしまったという。

何故藤の木を切った主を特定できたのか? それは旅館の敷地内に設置された防犯カメラの映像で特定されたからだ。テレビ局が電力会社に取材し会社側の返答は「周囲に停電を引き起こす要因になる。保安基準の問題で切った」とのことだった。

放送では、旅館経営者が「30年前に植えた藤の木が切られてしまって残念でならない。敷地内に入るなら声をかけるべきだ」と記者のインタビューに答えていた。放送の流れは、電力会社が無断で敷地内に入り藤の木を根元から切ってしまった」という権利の主張が正義だと。視聴者を誘導しているように個人的に感じた。

次に何故?電力会社職員は藤の木を根元から切ったのだろう。という疑問が残る。

そもそも藤の木の直ぐ横に電柱があり、電柱に藤の木のツタが絡み付いているのだ。通常ならば電力会社が電柱のツタを切れば済むハズだが、ツタは旅館の所有物になるので切れない。旅館の経営者は「数回ツタは切ったのですが」とコメントをしていた。確かにあれ程ツタが電柱に絡んでいれば停電を引き起こす事態も考えられる。

この件は、数年間又は数十年間に渡って続いている問題なのかもしれない。

電力会社と旅館経営者、両者の関係が藤の木を根元から切るという行為に現れたのだろうか。

両者によって命の営みを止められた藤の木に合掌。

南無妙法蓮華経。