2018年大晦日

皆さまにとって今年一年はどういう一年でしたか?
「良い年だった」「悪い年だった」「良いこともあったが、悪いこともあった」等、様々な想いの中一年が終わります。

ふと、考えてみると「良い年とはどういう年なのか?」または「悪い年とはどういう年なのか?」と考えた時、どちらもあてはまるように感じます。なぜならば、ずっと良いことも無いし、ずっと悪いことも無いと考えるからです。それは、ずっと良いことが続いた時「このままずっと良いことが続いて欲しい」と想う欲に満ちた私が現れ、「良いことが終わってしまったら悪い事が起こるとどうしよう」という不安に満ちた私が現れる。しかし、どちらの私も私である。そう考えた時、私の意識の志向性がどちらに向くかで私の現れは変わるということでは無いだろうか?

私事では、今年下半期は地震、台風の自然災害に見舞われた年だった。寺に被害はあったものの修理できる範囲の被害で終わったこと。災害に見舞われたことを知った檀信徒他有縁の皆様から災害見舞いを頂戴したことで早期に修理が完了しました。災害に遭ったことで建築物に被害が及びましたが、皆様の寺に対する想いが、災害見舞いとして現れたことに驚き、これだけの方達が見守ってくれていることを実感出来ました。

全ての物事は表裏一体である。しかし、表裏一体と観るには自然的態度を一旦停止することが求められる。それが今年の災害によって自然的態度が一旦停止したことで深く考えることができたと想う。

2019年は、たとえ成就しなくても小さな目標を沢山掲げて進む一年にしたい。