盂蘭盆法要手伝い三か寺目

当山の盂蘭盆法要を終え、三か寺目のお手伝い先であるB寺。こちらの盂蘭盆法要は、昔ながらの法要スタイルだ。朝10時開始、昼休みを挟んで16時頃まで一日かかる。大まかな時間帯はあるものの、檀信徒がある程度揃った時点で法要が始まる。10時に法要が始まると、約一時間半くらい15分程の法要を何座も勤める。たまに、時間に遅れた檀信徒の為に時間待ちの休憩が入る事も多い。

檀信徒にとっては、短時間で塔婆ご回向が済むので、お墓がある方は、そのまま塔婆を持って墓参に行かれる。
法要の中で、導師が「灑水」(導師が塔婆に、枝のついた葉っぱを使って水をかける)という、儀式を行うのだが、これは本来導師のみが行う作法である。しかし、この近辺の寺院では、檀信徒に焼香時「灑水」をさせている事が多い。盂蘭盆の趣旨は、餓鬼供養である事を考えると、自分の先祖、親族のみを供養対象にしてしまう行いに見えてしまう。それと共に、檀信徒に供養の重要さをアピールする為のサービス的要素もあるように感じる。

同じ地域に在る寺でありながら、風習や慣習が取り入れられた様々な法要形態が存在する。