広宣寺葬祭部設立

この度、檀信徒の皆様に菩提寺での「寺葬儀式」(小規模葬儀式)を勧めて行くにあたり当山に広宣寺葬祭部を設立しました。
これは、十数年前から考えていた事で、「寺葬儀」に於いて僧侶が葬儀式を司る事が出来なければならないという事です。ですが、最終的に「寺葬儀」をするにあたって超えられないハードルでもありました。具体的にあげれば、寝台車手配、ご遺体の搬送、安置、(枕経)、納棺、葬儀日程調整、(役僧依頼)、火葬場予約、霊柩車手配、本堂内祭壇設置指示、送迎バス手配、通夜、葬儀時食事手配、(通夜式導師、葬儀式導師)、収骨立会い等を全て行わねばなりません。しかし、現実はカッコにて囲んだ事が僧侶のなすべき事となっていると思います。私は、カッコで囲んだ以外の上記の内容を、知人から2年前に紹介された博益社峯石社長の指導のもと、これまでに行った檀家の寺葬儀時に実習して来ました。今では、人手と車両が必要な部分は博益社さんにサポート頂き、ほぼ全ての事が出来るようになり、これを機に博益社さんが広宣寺葬祭部実働部隊となり、前面に私が出て指揮が取れるようになりました。これにより、喪主、遺族と相対する時間が今までに以上多く取れ、また会話の内容も濃密となります。その場で喪主からの相談を受ける事も出来、寺と喪主、遺族の関係性が深まる事は経験上間違いありません。
菩提寺の住職が葬儀式の全てを司どる「寺葬儀式」。この「寺葬儀式」の考えに賛同される同士が、いらっしゃるようであれば共に各自坊檀信徒に勧めて行こうではありませんか。